睡眠の効用 短い昼寝をするとアルツハイマーになる確率が減る!?

睡眠の効用 短い昼寝をするとアルツハイマーになる確率が減る!?



短い昼寝をするとアルツハイマーになる確率が減る

近年、高齢社会の到来により、アルツハイマー型認知症患者が増えていることが社会問題となっています。

日本国内のアルツハイマー型認知症患者数は、この10年間で約14倍も増加しており、患者数はなんと約100万人に達しているそうです。

そこでアルツハイマー型認知症予防、アルツハイマー型認知症対策の食べ物や方法などが研究され、商品が発売されていますが、アルツハイマー型認知症と睡眠に関係があるということが分かってきました。

睡眠の中で「昼寝」がアルツハイマー型認知症効果があるという実験結果が2つありますので、ご紹介させて頂きます。

日本の国立精神・神経医療研究センターの研究調査結果

日本の国立精神・神経医療研究センターの研究調査結果によると、昼寝を30分すると、アルツハイマー型認知症になる確率が5分の1に減るという調査結果になりました。

ただし、ただ闇雲に昼寝をすれば良いということではなく、昼寝の長さが重要ということも調査結果から分かりました。

337人のアルツハイマー型認知症患者と、260人の家族へのアンケート調査を実施。
認知症の初期時症状(物忘れ)に気づいた時期の5~10年前に、30分以内の短い昼寝をする習慣があったのは、家族で58人いたのに対し、患者では19人という結果に。
一方、1時間以上の長い昼寝の習慣があったのは家族で11人、患者では40人と、逆の結果になったのです。

つまり長い昼寝をすると、アルツハイマー型認知症患者になるリスクが高まるけれど、短い昼寝はアルツハイマー型認知症予防に効果的という結果になっています。



厚生労働省の研究調査結果

厚生労働省が2001年から2005年にかけて、茨城県利根町の65歳以上を対象に行った調査結果です。

希望者約400人に運動や栄養、睡眠の改善(30分以内の昼寝)を指導し、指導しなかった1500人と比較したものです。

その結果、生活習慣を指導したグループでは認知症の発症率が3.1%だったのに対し、しなかったグループは4.3%に上りました。

また、記憶能力のテストでも、指導したグループの成績が約16%向上する結果になっています。
また、別の研究結果では、昔は昼寝をする人が多かったのですが、現代人は仕事で多忙で昼寝をする人が減った。それが精神的な病気が増えた一因になったのではないかと発表しています。

まとめ

短い昼寝をとるとアルツハイマー型認知症に効果があるという実験結果がありますので、家族でアルツハイマーの兆候があるような場合は、試してみるといいかもしれません。