熊本地震でも活躍した予備自衛官
平成28年に起こった熊本地震において、東日本大震災以来2回目となる災害等招集が実施され、約160名の即応予備自衛官が招集され、被災者支援活動に従事しました。
予備自衛官とは?
予備自衛官とは、自衛隊(陸上・海上・航空)が予備要員の隊員として任用している非常勤の自衛官のことです。
任用されると非常勤国家公務員ということになり、有事・訓練等の際に召集され、自衛隊の各任務につきます。
予備自衛官等制度は、任務の内容などに応じて、「即応予備自衛官」「予備自衛官」「予備自衛官補」の3種類に分かれています。
「即応予備自衛官」「予備自衛官」は、採用条件に「自衛官として1年以上の勤務者」という条件があるため、自衛隊に全く関係してこなかった一般人は応募できませんが、「予備自衛官補」は18歳以上34歳未満であれば誰でも応募できます。
「予備自衛官補」に合格し訓練を満了したら、「予備自衛官」に応募できるようになります。
無事合格した場合、一般は3年以内に50日、技能は2年以内に10日の訓練を受けることになります。
なお、予備自衛官になったとしても、招集された際にそれに応じないと登録は抹消されます。
予備自衛官は召集時とは別に待機中でも手当がつく
予備自衛官は、普段はそれぞれの仕事についていて、災害や有事の際に召集され自衛隊の任務につく仕事です。
ですから本業ではなく副業という形になりますが、報酬(手当)もしっかりともらえます。
訓練時は、日額7,900円が支給されます。
「予備自衛官」になると、月4,000円の手当が支払われます。
さらに召集されると、日額8,100円の手当が支払われます。
なお、勤続年数や勤務成績により昇進・表彰があります。
「即応予備自衛官」になると月16,000円の手当になるなど、支給される金額が大幅に増額されます。
●陸上自衛隊 予備自衛官
http://www.mod.go.jp/gsdf/reserve/
●航空自衛隊 予備自衛官
http://www.mod.go.jp/asdf/recruit/yobiji/
●海上自衛隊 予備自衛官
http://www.mod.go.jp/msdf/formal/recruit/reserve_candidate.html
まとめ
普段は大学生や普通の会社員で、いざ災害や有事の際には自衛隊員として活動する、それが予備自衛官。
年齢制限内であれば誰でも応募でき、無事合格すれば、待機中にも手当がつきます。
社会の役に立ちながら副業にもなるのが、予備自衛官です。