喫煙者の遺伝子突然変異が判明 禁煙・卒煙で健康と節約

喫煙者の遺伝子突然変異が判明 禁煙・卒煙で健康と節約

セブンスターが1箱460円、タバコの値上げが止まらない




タバコの値段が度重なる値上げで、かなり上がっています。
人気銘柄のメビウス(マイルドセブン)は440円、セブンスターは460~480円と、ビックリするほどの値段になっています。
20年前は200円程度でしたから、その値上げ幅の大きさはただただ驚くばかりです。

ちなみに今現在、どのタバコ銘柄が一番売れていると思いますか?
JT(日本たばこ産業株式会社)が発表しているデータがあります。

●上位20銘柄販売実績
2015年度 第3四半期 累計(2015年4月~12月)

*1位:セブンスター
*2位:メビウス・ワン・100’s・ボックス
*3位:メビウス・スーパーライト
*4位:わかば
*5位:エコー
*6位:メビウス・ライト
*7位:メビウス・エクストラライト
*8位:メビウス
*9位:セブンスター・ボックス
10位:マールボロ ライト メンソール ボックス(PM)

※上位10位まで

今、最も売れているのは「セブンスター」です。ちょっと意外ですね。
2位が「メビウス」です。
上位10位以内にメビウスが5銘柄も入っています。メビウスという銘柄はあまり聞き覚えがないかもしれませんが、マイルドセブンのことです。
2013年に「マイルドセブン」から「メビウス」に改称されました。

タバコの値段が徐々に上がっていますが、2020年の東京五輪・パラリンピックの受動喫煙防止対策として、1箱1,000円以上の値段にするという動きが活発化しています。

2020年までに1箱1,000円以上になるかはまだ未定ですが、少なくとも今の値段の倍位にはなるのではないでしょうか。
年々喫煙者人口は減少していますが、1箱1,000円以上になったら喫煙者は激減するでしょうね。

日本の喫煙率

日本の喫煙者人口は年々減少しています。
1966年の成人男性の喫煙率は、驚くことに83%もありましたが、2015年の成人男性の喫煙率は3割、成人女性の喫煙率は約1割と、激減しています。

これだけ喫煙率が減少している日本ですが、実は世界を見渡すと1人当たりの年間喫煙本数は、182ヶ国中日本が21番目といまだ高い順位なのです。

日本以上に世界は禁煙に向かっています。
2020年の東京五輪・パラリンピック開催を考えると、やはり今後より一層禁煙・卒煙の方向に社会全体が進んでいくことになるでしょう。

禁煙外来を利用して禁煙に成功した従業員に対して、数千円から1万円ほどの補助金を出す「禁煙外来利用補助」を実施する企業も増えています。

日本の死因原因と部位別死因

2015年の日本の死亡数は129万人で過去最多でしたが、では死亡原因はどうなっているのか?
厚生労働省が発表した「2015年人口動態統計月報年報」によると、死因の原因は以下の通りになっています。

●死因順位

1位:がん
2位:心疾患
3位:肺炎
4位:脳血管疾患

やはり「がん」による死因が最も多く、なんと3.5人に1人ががんで死亡しています。

次にがんの主な部位別の死亡率を見ると、男性では「肺」が1位で、これは1993年以降1位です。
女性は「大腸」(2003年以降第1位)が1位で「肺」は2位でした。
男女共に肺がんでの死亡率が高いことが分かります。




タバコの化学物質によって遺伝子の突然変異が誘発されがん化する

タバコの化学物質によって遺伝子の突然変異が誘発されがん化する

肺がんの原因の一つがタバコ。
その因果関係について、新たな調査結果が発表されました。

調査は国立がん研究センターや理化学研究所などの日米英韓の研究チームが世界約5200人のがん患者の遺伝子データを解析するかたちで行った。患者をタバコを吸う人と吸わない人に分け、それぞれで遺伝子に違いがあるかを解析。その結果、肺、喉頭、口腔、膀胱、肝臓、腎臓のがんは、喫煙者の方が遺伝子の突然変異が多かった。特に肺がんでは、毎日20本(1箱)を1年間吸うと150個の突然変異が蓄積すると推計された。さらに、肺、喉頭、肝臓のがんはたばこの化学物質が突然変異を直接起こしていることも判明。通常、遺伝子の突然変異は自然に修復されるため大量に蓄積することはない。しかし大量に突然変異を起こすとそれががん化する原因とされている。それがタバコの化学物質によって誘発されることが裏付けられたかたちだ。この結果を受けて研究チームは「禁煙ががん予防に重要だ」と改めて強調している。
引用:エコノミックニュース

タバコを長く吸う人ほど遺伝子が突然変異し、特に肺がんでの影響が顕著ということが分かったそうです。

タバコをやめることはがん予防になり、さらに経済的にもお得

タバコをやめることはがん予防になり、さらに経済的にもお得

先述の研究チームが「禁煙ががん予防に重要だ」と強調していますが、事実、喫煙率の低下に比例して、肺がん患者も減っているのです。

65~84歳の男性の肺がんによる死亡率が、95~99年には10万人当たり302人だったのに対し、00~07年には1割減っています。
成人男性全体の肺がんによる死亡率(年齢調整済み)も、96年のピーク時に比べて13年には12%も減っています。

禁煙・卒煙が健康を維持する上で重要であると共に、経済的に大きな効果も期待できます。

仮に毎日1箱のタバコを吸っていたとすると、1箱400円と少なく見積もったとしても1ヵ月で12,000円の出費になります。
1年にすると、なんと144,000円です!
家計の中で、これだけの節約ができるものはなかなかありません。

まとめ

タバコの値段は、今後益々値上がりしていくでしょうし、そう遠くない将来1箱1,000円以上になるでしょう。

健康とお金と一石二鳥の効果がある禁煙・卒煙、やるのは今です!