節分の由来
節分といえば『鬼は外~福は内~』という掛け声と共に豆まきをするのが、日本では昔からの風習です。
それは平成の時代になっても変わらず、今でも幼稚園や小学校などで、節分の日に豆まきをするところは多いです。
節分の由来は、元々の意味は「季節の変わり目」ということで、立春・立夏・立秋・立冬の前日のことを指していました。
ところがいつからか立春の前日が重んじられるようになり、現在では「節分」というと立春の前日と認識されるようになりました。
では節分とはいつなのか?
「2月3日が節分」と勘違いしている人がいますが、2月3日が節分とは限りません。
ここ30年位は2月3日が節分ですが、それ以前には2月3日以外が節分の日もありました。
というのは、節分は立春の前日なので、立春は太陽黄経が315度となる日であることから年によって2月4日ではなく2月5日の年もあり、2月5日が立春の年の節分は2月4日になるわけです。
ちなみに、2017年の節分は2月3日です。
豆まきの起源と意味
豆まきの起源とされるのは、宇多天皇(第59代天皇 887年9月17日~897年8月4日)の時代に鞍馬山の鬼が都を荒らすのを、三石三升の炒り豆(大豆)を投げて鬼の目を潰して災厄を逃れた、という伝説が始まりとされています。
豆を使う意味は、「豆=魔目」を鬼の目に向けて投げ鬼を滅する「魔滅(まめ)」に通じるとされるところからきているとされています。そして、鬼に豆をぶつけ、邪気を追い払い一年の無病息災を願うという意味があります。
まいた豆を自分の年齢(数え年)の数だけ食べる意味は、自分の年齢より1つ多く食べると体が丈夫になり、風邪をひかないというところからきているとされています。
豆まきに使う豆は炒った豆を使いますが、これは豆には昨年の厄災を含んでいるので、まいた豆から芽が出てはいけないので、炒った豆を使うのです。
また「炒る」が「射る」に通じ、先述した「魔目」を「射る」ことで「魔滅」になる意味もあります。
地域によっては落花生を使うところもあります。
「鬼は外、福は内」という掛け声に関しては地域によって異なります。
鬼を「艮の金神(国常立尊)」と解釈し、「鬼は内」と掛け声をかけるところもあります。
豆まきの作法・やり方
節分の豆まきのやり方は一般的に行われている通りでほぼ間違いありませんが、最近では父親が鬼の面をつけて子供がその鬼(父親)に豆をぶつけるというスタイルが多くなっているようですが、これは厳密には正しくありません。
そこで豆まきの作法・やり方を見ていきます。
①豆を用意します
豆は大豆を炒ったものです。
最近はスーパーなどでに炒った大豆が「福豆」として売られていますので、それを買ってくれば豆を炒る手間が省けます。
本来のやり方は、豆を炒って豆まきするまで神棚に供えるようにします。
②『鬼は外、福は内』と掛け声をかけながら豆をまく
玄関のドアや窓を開けて外に向かって『鬼は外』と言って豆をまき玄関のドアや窓を閉めます。
次に『福は内』と言いながら部屋の中に豆をまきます。
豆は子供だけがまくのではなく、家族全員でまくといいでしょう。
本来のやり方は、家長である父親か年男が豆をまき、鬼を追い払います。
③まいた豆を数え年の数だけ食べる
豆まきが終わった後は、1年の厄除けを願いながら自分の年齢よりも1つ多く豆を食べます。
まとめ
節分の豆まきで、一年の無病息災を願い邪気を追い払いましょう。