節分の由来と2017年の節分
節分とは、元々の意味は「季節の変わり目」ということです。
立春・立夏・立秋・立冬の前日のことを指します。
その中で立春の前日が重んじられ、現在では「節分」というとほぼ立春の前日のみがフューチャーされるようになっています。
では立春とは何でしょうか?
立春とは、二十四節気の一つです。
太陽の視黄経が315度に達するときのことで、現行暦の2月4日・5日頃にあたります。
「節分=2月3日」と誤解している人が多いのですが、実は節分は2月3日に決まっているわけではありません。
何故なら、節分とは立春の前日なので、立春が2月4日の年の節分はその前日ですから2月3日、2月5日の年の節分は2月4日になるわけです。
立春は間接的に天体の運行に基づいているために年によって日付が異なり、1984年までは4年に1度の閏年の節分は2月4日でした。
では2017年の節分はいつなのか?
2017年の立春は2月4日なので、節分は2月3日になります。
恵方巻の由来と2017年の恵方
恵方巻・恵方巻き(えほうまき)とは、節分に食べると縁起が良いとされている「太巻き(巻き寿司)」のことです。
この風習は主に大阪を中心として行われています。
具体的には、恵方という方角を向いて、お願い事をしながら無言で太巻き(巻き寿司)」を丸かぶりして食べるようにします。
ちなみに、「恵方巻」という名称は昔からあるものではなく実はとても歴史が浅く、一説ではコンビニエンスストアのセブン-イレブンが1998年(平成10年)に全国発売にあたりこの名称を使いそれが全国的に広まったとされています。
この名称が浸透する前は、「丸かぶり寿司」「節分の巻きずし」「幸運巻寿司」と呼ばれていました。
では何故太巻き(恵方巻)を節分に食べるようになったのか?
太巻き(恵方巻)の由来は色々な説はありますが、太巻き(巻き寿司)の「巻く」ということが「福を巻き込む」、さらに「切らずに一本食べる」ことが「縁を切らない」という意味が込められているとされています。
他の説としては、逃げた鬼が忘れていった金棒(鬼の金棒)を太巻き(巻き寿司)に見立てて(外見が黒い棒のため)、鬼退治をするという説もあります。
恵方巻の恵方(えほう)とは何かというと、十干のその年の幸運を招く方角のことです。
歳徳神(としとくしん)が司る方角とされ、恵方は毎年変わります。
2017年の恵方は「北北西」の方角です。
節分に恵方巻を食べる風習は大阪発ですが、2011年(平成23年)に博報堂生活総合研究所が首都圏、名古屋圏、阪神圏で「節分に何をしたか」というアンケート調査をした結果、「恵方巻きを食べた」が48%、「豆まきをした」が44%となり、恵方巻を食べたと答えた人が豆まきをした人を上回り、今では全国規模の節分の行事として定着してきたことが分かります。
まとめ
福を巻き込みたい、大切な人との縁を切りたくないと思っている人は、2月3日に北北西を向いて恵方巻を食べましょう。