犯罪を通報しても安心のシステムがある
毎日生活を送っていると、思わぬところで犯罪やその可能性がある場面に遭遇することがあります。
電車に乗っていて男が痴漢行為をしている場面を目撃してしまった。
自分が住んでいるマンションの一室に、毎日代わる代わる不特定多数の大勢の未成年女性が出入りしている。
どうやら会社の同僚が詐欺をしているようだ。
等々。
しかし、確かに犯罪をしているか確証があるわけではないし、確証があっても警察に通報したことがバレて報復されるのは怖い。
面倒なことに関わりたくないし、正義感から良いことをして自分や家族に危害が加わるのは嫌で、警察に通報しないという人もいるでしょう。
そんな一般市民の心情を考慮して、通報者の安全を確保する目的で、警視庁が2007年に作ったのが「匿名通報ダイヤル」です。
匿名通報ダイヤル
匿名通報ダイヤルの創設の背景と概要を公式サイトから転載させて頂きます。
本ダイヤルにより、これまで自己の身元が特定されることや刑事手続への協力を敬遠して通報を躊躇していたような方々から有益な情報を得ることができるようになることを期待しているものです。
匿名通報ダイヤルは、匿名性が確保されているのが大きいのと、ネット上から通報できるので、限りなく自分へのリスクが少ないことが特徴です。
通報の仕方もとても簡単で、ネット上のフォームか電話で通報します。
電話の場合、フリーコールですから通報者に電話代はかかりません。
通報者には、警察が一定の基準に基づき当該事案の解決等に役立ったと判断した場合、情報料が支払われます。
しかも、最大10万円の情報料が支払われます。
詳細はサイトでご確認下さい。
情報料の受取りも、警察などに自分が行く必要はなく、指定した口座への振込みか希望する宛先に現金を郵送する方法を選択できますから安心です。
まとめ
犯罪の通報をすることで事件が解決したり、事件を未然に防ぐことができるという社会貢献をしながら、情報料が支払われる、言ってみれば一石二鳥です。
自分の身元がバレることがない、匿名性も保証されていますから、もし犯罪を見かけたり、知ったときには積極的に利用したいものです。