家賃・礼金を値切って引っ越し費用・賃貸入居費用を節約する

家賃・礼金を値切って引っ越し費用・賃貸入居費用を節約する



値引きできるものできないもの

「値引き」という言葉を聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
「大阪」「関西」を思い浮かべた方も多いでしょう。
関西、特に大阪では値引きのことを「勉強」といって、『勉強させてもらいます』という使い方をします。

値引き

世の中には値引きできるものも当然ありますが、値引きできないものもあります。
値引きできないものの代表は本でしょう。

中古の本は値引きできますが、新刊本は値引きできません。
ですから、書店で本を買う際にレジで『この本まけてよ』と言っても、『じゃあ50円まけますね』という会話にはなりません。
これは日本には再販制度(再販売価格維持制度)というものがあり、消費者が値引きをお願いしても新刊本を値引いて販売することが許されないシステムになっているからです。
ただし、出版社側が値引き販売する「バーゲンブック」などは例外です。

家賃は値引きできる

引っ越し費用はバカになりません。
引っ越し代金に加えて、新たに賃貸する場合の家賃や物件によっては礼金・敷金がかかり、引っ越しに関する初期費用の総額はかなりの額になるものです。

そこで注目したいのが賃貸物件の値引きです。
引っ越し代金は値引きできることを知っている方も多く、実際値引きに成功している方も多いでしょうが、マンションやアパートといった賃貸物件の家賃を値引きできることを知らない方は多いです。

ある不動産業者の営業マンは家賃の値引きに関して、家賃の値引き交渉をしてくるお客さんは7~8人に1人、家賃以外の割引交渉をしてくるお客さんは1年間に1組~3組程度しかいないと語っています。
つまり、賃貸物件の家賃や礼金・敷金は値引きできないと暗黙のうちに思っている方がとても多いということなのです。

家賃の値引き

しかし、家賃は値引きできるのです。
ただし、値引き交渉しても必ず値引きしてくれるわけではありません。
値引きしてくれやすい物件は次のようなものです。

・空室状態が長く続いている物件
・売れ残りになる5月・6月
・1階などの低層階

上記の1つにでも当てはまる物件なら、値引きの可能性がありますし、2つ以上重なっているならかなりの確率で値引きが可能です。
ただ、家賃の値引きは一切できない場合があります。
それは、家賃を値引きしてしまうと、既に住んでいる住人との家賃格差が生じトラブルになる可能性がある場合です。



家賃より礼金の値引きがおすすめ

そこで狙い目なのが「礼金」です。
礼金とは家主へのお礼のお金ですから、月々支払う家賃とは違い、最初の1回だけの支払いなので早く部屋を借りてほしいと思っている家主の場合、案外すんなり値引きに応じてくれる場合があります。
例えば、礼金が家賃の2ヶ月分という場合、値引きすることで家賃1ヶ月分に値引きできることはよくあるので、是非チャレンジしてみましょう!

最後に一つ注意点があります。
家賃や礼金の値引き交渉をしていると、「敷金」の値引きを提示してくることがあります。
これは要注意です。
何故なら、敷金というものは家主に預けているお金であって、退去するまでは自分のお金ですから値引きには値しないからです。
ですから、不動産業者から敷金の値引きを提示されたら、それは断って家賃か礼金の値引きの交渉をするようにしましょう。

まとめ

家賃・礼金は値切ることができますから、上手く値引き交渉して引っ越し費用・賃貸入居費用を節約しましょう!