正月は日本人にとって大切なイベントが目白押し
日本では、1月1日の元日が国民の祝日「元日」となっています。
しかし、実際は「三が日」として3日間が休み扱いにされることが昔からの習わしのようになっています。
正月には独特の風習があります。
代表的なものとして、年賀状を送り合う、正月飾りを飾る、おせち料理を食べる、初詣に行く、おとそを飲む、その他にもお年玉、初夢等々・・・
このような日本全体の正月の風習以外にも、日本全国で各地で様々な習慣があったります。
日本の正月には、新年を祝う色々な風習があります。
そこで、日本の正月の風習の基本的なマナーの幾つかを見ていきたいと思います。
なお、地域・宗派によって異なる場合がありますのでご了承下さい。
●正月飾りは31日は避ける
正月飾りは、歳神さまを迎えるためのものです。
門松、注連飾り(しめ飾り)・注連縄(しめなわ)、鏡餅、玉飾りなどがあります。
正月飾りは、12月26日~28日の間に設けるようにするのがしきたりです。
大晦日の31日に飾るのは「一夜飾り」といって迎え入れる神様に失礼であるとされているので避けましょう。
●1月1日の朝に風呂に入るのはよくない
これは元旦に来る「年神様」を流してしまうという意味があり、水回りはなるべく避けるようにするといいと言われています。
そのため、1月1日に朝風呂に入るのはよくないとされています。
ですから、どうしても風呂に入るなら午後に入るようにしましょう。
ということで、洗濯や食器洗いなどもしないほうがいいということです。
なお、1月1日の朝に水で顔を洗うのはOKです。
●お屠蘇(おとそ)は若い人から飲む
何故若い人から飲むのかというと、おとそは長寿を願うお酒で、若い人の生気を年長者に渡すという意味があるので、おとそは若い人から飲むが良いとされています。
ただし、厄年の人は最後に飲むのがしきたりになっています。
杯を受ける際、男性は片手で、女性は両手で受けるのがおとそのマナーです。
●おせちは家長や年長者から食べる
御節料理(おせちりょうり)は、節会や節句に作られる料理でしたが、いつのころからか正月料理を指すようになりました。
単に「おせち」とも言います。
おせちとは、歳神様にめでたい食べ物などをお捧げし、年始の挨拶に訪れたお客さんに振舞ったり家族で食べたりするもので、言ってみれば神様のお下がりのことです。
そのため、家族で食べる場合は、箸をつける順番の決まりがあるのです。
本来は、最初に家長や長老から食べるのがマナーになっています。
●初夢は1日か2日に見る夢
初夢(はつゆめ)とは、昔は大晦日の夜から元日の朝にかけてはじめて見る夢のことを言いましたが、江戸時代以降物事を始めるという意味から元日(1月1日)から2日の夜、または2日から3日の夜に見る夢を「初夢」とされるようになりました。
初夢に見ると縁起が良いものを表す代表的なものが「一富士二鷹三茄子」です。
富士は日本一の山、「無事」。
鷹は賢くて強い鳥、「高い」。
なすは事を「成す」。
という掛け言葉からきています。
まとめ
日本人にとって正月は欠かすことができない、お目出度い(おめでたい)風習です。
21世紀の今も、そしてこれからも大切にしていきたいものですね。