ダイエットには有酸素運動?
ダイエットするためには、有酸素運動をすることが重要だとよく耳にします。
本当でしょうか?
街中や大きめの公園では、毎日朝晩問わず、ウォーキングをしている人を見かけます。
服装もジャージなどで腕を大きく振って速足で歩いていますから、ダイエットや健康維持目的のウォーキングなのは間違いありません。
では実際のところ、ウォーキングだけで痩せることはできるのか?
確かに運動で体脂肪を燃焼するには、有酸素運動しかないのは多くの研究結果から間違いありません。
ですから有酸素運動であるウォーキングは、体脂肪を燃焼しますから、ダイエット効果があるのは事実です。
しかしここで気を付けなければいけないのが、ウォーキングにどれだけの体脂肪の燃焼効果があるのかです。
有酸素運動は、体脂肪を燃焼しますし、心肺機能を高めますし、末梢の血液の循環も良くする効果があるので、基本的に良いことずくめと言えます。
お金や器具を必要としないところもメリットです。
しかし、最大の問題はウォーキングは、消費カロリーがとても少ないということなのです。
速足ウォーキングを45分間したとしても、消費カロリーは150キロカロリー程度(体重や速度によって変わります)しかないということです。
150キロカロリーというのはどれくらいのものなのかというと、ご飯ならお茶碗で軽く1杯、食パン1枚分、ショートケーキならたったの半分程度なのです。
ですから、毎日速足ウォーキングをしても消費カロリーが少ないのでなかなか痩せることができないということです。
もちろん、毎日2時間、3時間の速足ウォーキングを継続してやり続けることができるなら、痩せることができるでしょうが、人はなかなかモチベーションが続くものではなく、ある期間やってあまり効果がないと、あっという間にモチベーションが落ち、雨だから、体調が悪いから、忙しいからと自分に都合のいい理由をつけだんだんとやらなくなってしまうものです。
最もエネルギー消費するのは運動中ではなく安静時
多くの人が誤解しているのが、痩せるためには食事制限と有酸素運動しかないと思っている人がとても多いということです。
実は、1日トータルで最もエネルギー消費するのは実は運動中ではなく安静時なのです。
運動による消費は、基礎代謝の半分以下しかありません。
ですから、痩せるためにはいかに基礎代謝を高めるかということがポイントになるわけです。
では、基礎代謝を高めるためにどうすればいいのかというと、筋肉を増やすことなのです。
筋肉は安静時にエネルギーを消費します。
その結果、体脂肪を燃焼してくれるのです。
有酸素運動は、確かに運動時に体脂肪を燃焼しますが、ウォーキングのような低負荷な運動では筋肉はほとんど増えません。
ここが問題なのです。
ダイエットは、運動をしているときではない安静時の代謝こそがキーポイントです。
ウォーキングなどの有酸素運動は、先述の通り、エネルギー消費、脂肪燃焼効果はあるのですが、代謝が上がるわけではないので、ウォーキングだけではなかなか痩せることができないという結果になるのです。
代謝を上げる、代謝が良い体にするために最も大切なのは、筋肉量を増やすことです。
筋肉を増やすには、筋肉に負荷をかける必要があるので、筋トレをするのが最も有効な方法です。
筋トレがダイエットの近道
「ダイエット=有酸素運動」、いつからかこういうイメージが強くなってしまった結果、痩せるためにはとにかく有酸素運動をしましょう、という風潮になりましたが、実は筋トレ等によって筋肉を増やすことが脂肪燃焼させる、つまり痩せるための近道なのです。
繰り返しますが、ウォーキングだけでダイエットするのはとても難しいという結論になります。
何故かというと、ウォーキングの消費カロリーはとても少ない上に、筋肉が増える効果がほとんどないからということです。
もし、ウォーキングだけでダイエットをしたいと思うなら、ある程度長時間の速足ウォーキングをした上で、適度な食事制限をして、カロリー摂取量を減らさないと大きな効果は期待できないでしょう。
まとめ
ダイエットの王道は、まず筋トレによって筋肉を増やし代謝が高い体を作り、その後に有酸素運動を継続して行うことです。
それがダイエット効果を最大に高めるコツということです。