防災対策3つの備蓄 今の備えが将来の家族の命を守る

防災対策3つの備蓄



今後いつ大地震が起こるか分かりません。
しかし、事が起こってから慌てて行動するのでは大切な家族や自分を守ることはできません。
何もないときから準備をしておくと、いざというときに慌てることもありません。

そこで以下の3つの「備蓄」が大切になってきます。

・経済備蓄
・食糧備蓄
・物資備蓄

経済備蓄

経済備蓄は以下の3つがポイントです。

1,金(ゴールド)
2,現金
3,株式

1,金(ゴールド)

では具体的に現金、預金、債券、有価証券等の金融資産を何に換えるのが最もいいのか?
ズバリ「金(GOLD)」です。
現在、金は歴史的高値で推移しています。
それはそれだけ価値があるという証左です。

今はデフレですから現金(預貯金)も大切ですし必要です。
そこで貯蓄額の2~3割程度を、金(ゴールド)または金に準ずるコモディティ(プラチナ等)に換えて所有しておくといいでしょう。

なお、金は現物で保管するようにしましょう。

金の証券化商品、積立などはおすすめしません。
いざという時に物を言うのは紙ではなく現物だからです。

金の実物には「地金」と「金貨」があります。
どちらがいいのかは難しいところですが、少し余裕があるなら「地金」メインで「金貨」も併せて持つ。
あまり余裕がないなら「地金」を持つといいでしょう。

金以外ならプラチナもおすすめです。
金より価格が低いので金と併せて購入するといいでしょう。

2,現金

次にお金ですが、銀行預金、郵便貯金だけに頼るのはやめてほうが無難です。
銀行が倒産する可能性もありますから、預金と共に現金にして持っておくのが(いわゆるタンス預金)リスク管理です。

そしてその際は、紙幣だけではなく硬貨も併せて保管することがおすすめです。
ある程度まとまった額の硬貨を手元に置いておきましょう。

紙幣は紙、硬貨は金属です。
紙幣そのものには何の価値もありませんが、金属には金属としての価値があります。

・硬貨の金属価値について
500円玉 :約8.1円(7.0g ) ニッケル黄銅(銅:72 亜鉛:20 ニッケル:8)
100円玉 :約10.4円(4.8g ) 白銅(銅:75 ニッケル:25)
50円玉 :約7.7円(4.0g ) 白銅(銅:75 ニッケル:25)
10円玉 :約5円(4.5g) 青銅(銅:95 亜鉛:4~3 すず:1~2)
5円玉 :約2.9円(3.75g ) 黄銅(銅:60~70 亜鉛:40~30)
1円玉 :約0.3円(1.0g ) アルミニウム:100

また、紙幣は「日本銀行」が発行しているのに対し、硬貨は「日本政府」が発行しているという根本的違いもあります。
そう考えると、硬貨が無価値になるというのはほぼないといえるでしょう。

そこで普段の生活で次のようにするといいと思います。
例えば、410円の物を買うときに、財布から硬貨で410円あればそのまま払うのが普通です。
小銭がなく500円硬貨と10円硬貨があれば510円払って100円のお釣りをもらいます。
つまり普通はなるべくお釣りがないようにするわけですが、それを410円の物を買うなら、1,000円紙幣を出し、硬貨で590円のお釣りをもらうようにして、その590円をそのまま貯金箱に入れて貯めるようにするのです。
そうやって硬貨を貯めるようにするといいかもしれません。

3,株式

株式では「投機」と「投資」は似て非なるものです。
デイトレーダーと呼ばれる投資家が超短期売買を繰り返すのは「投機」です。
一方、長期保有による株式投資こそが「投資」です。

投機はおすすめしません。
貯蓄がわずかしかないのに、株で一発逆転しようと投機に走るのはやめましょう。
貯蓄がある程度あって生活に少し余裕があるなら、貯蓄額の10%程度の株式投資をするのはいいでしょうが、余裕があまりない人が今から焦って手を出すのはやめましょう。

何故なら、株式の世界は上がり下がりが激しい世界。
儲けるつもりが大損する可能性があるからです。

「投資家(株主)が会社に投資し、投資したお金を使い会社は利益を上げ、その利益の一部を配当として株主に還元する」これが株式投資の基本原則です。

上記の株式投資の基本をふまえた上で、株式投資をする際のポイントは以下の点です。

1,長期保有(5年程度~)する
2,妥当な配当(年利3%程度)を得る
3,いざという時に売却し値上がりしていれば売却益であるキャピタルゲインを得る
4,株価暴落などにより紙くずになっても影響を受けない範囲の資金で投資を行う



食糧備蓄

今すぐに準備をしてほしいのが食糧備蓄です。
何故食糧備蓄をする必要があるのか?

それは、国や自治体の備蓄には量的に限界がありますし、それが有事の際に必ずしも公平に配給される保証はないからです。
また、供給インフラが滞ることで配給されない可能性もあります。

大地震などの自然災害は、東日本大震災の発生によってかなり現実的になっています。
今後近い将来、日本で大地震が起こる可能性はかなり高いです。
東日本大震災では、被災地ではない東京都内でも、震災発生直後よりガソリン・乾電池・米・水などが次々と消えスーパーの棚は空っぽになりました。

そのために、政府や自治体なども保存食・備蓄を推奨しているのです。
食糧備蓄はそれほど多額のお金をかけなくてもすぐにできる有事の際の備えです。

もし何も起こらなければそれにこしたことはありません。
食糧備蓄というのは、決して無駄にはなりません。
仮に何も起こらなかったら、備蓄した食料を日常の食事として食べればいいだけのことです。

ですが、もし起こった時、何の備えもしていなければ路頭に迷うのは自分と家族です。
もしもの時にパニックにならずに冷静に安心して行動できる、さらに生命維持できる、それが食糧備蓄の効果です。

人間の生命維持にとって最も重要なのは、最後はやはり食糧と水なのです。

中でも食糧なら米が最重要です。
米は日本人の主食ですし、保存がきくので備蓄に最適です。
なお米を備蓄する際は、玄米で備蓄することが望ましいです。

主食の米以外の食料備蓄なら、缶詰が最適です。
保存期間が長い、種類が豊富、さらに価格が安いなど備蓄のメリットが大です。

物資備蓄

食糧備蓄と同じケースで物資備蓄は大切になります。

トイレットペーパー、ティッシュ、衣服、洗剤等々、物資は食糧と違い賞味期限というものがないものがほとんどですから、今のうちから備蓄をしておきましょう。

日本人は東日本大震災を初めとした大地震を幾つも経験しています。
あの時の二の舞は避けましょう。

まとめ

いつか必ず起こる大地震に向け、「後悔先に立たず」「備えあれば憂いなし」、この2つのことわざを肝に銘じ、今から準備を進めましょう。