非常食を準備することは重要な防災対策
地震大国である日本では、いつ東日本大震災クラスの大地震が起こるか分かりません。
東京や南海トラフが注目されていますが、2016年には熊本で大きな地震があったように、日本に住んでいればここだけは安心というところはありません。
そこでいざという時のことを考え、今から防災対策をしておくことはとても大切なことです。
防災対策で重要なのは、重要度と緊急度に従って最も優先順位が高い順に対策することです。
防災対策の中で、いざという時のために物資を確保しておくことも大切です。
防災グッズを揃えるのと同時に非常食も準備しましょう。
非常食は3日分用意する
「非常食」と「備蓄」は違います。
数日から1週間程度という短期的な保存食を「非常食」と言い、数ヶ月から1年程度という中長期的な保存食を「備蓄」と言います。
では非常食は何日分準備しておけばいいのか?
非常食は最低3日分の準備をしていくが大切だと言われています。
では何故3日なのか?
それは、過去の大地震などの災害発生時に、止まってしまったライフラインの回復にだいたい3日かかるということが根拠になっています。
だいたい3日あれば道路状況や流通が回復され、不足した物資などが届くようになります。
ただし、阪神大震災では7日、東日本大震災では10日以上物資が届かなかった地域がありますので、「3日」というのはどこまでも最低限の数字です。
もし自分が住んでいる地域が、物資が届きにくい場所だと思うのであればもっと長期間の準備をしておくことが重要です。
非常食を準備する際のポイント
1,食べるのに手間がかからないもの
非常時は時間や場所がないことを前提に考えければいけません。
そこでできるかぎりすぐ開封してすぐに食べられるような手間がかからないものが非常食には適しています。
その代表例が缶詰です。
中でも缶切りを必要としない、プルトップ付の缶詰がベストです。
2,美味しくて栄養バランスが取れた消化がいいもの
非常時だから味は二の次と考えがちですが、非常時だからこそ美味しいものを食べると生きる力が湧いてくるものなので、できるだけ美味しいものを選びましょう。
さらに、非常時はどうしても体調が悪くなりがちなので、なるべく栄養バランスがとれた消化がいいものを選ぶことが大切です。
3,保存・保管が簡単なもの
大きな災害時には、ライフラインがストップしてしまいますので、非常食はストップしたライフライン下でも大丈夫な常温で保存できるものが好ましいです。
また、ガスや電気、水がなくても食べられるものがベストです。
非常食の賞味期限を定期点検する
非常食は賞味期限が長いものが多く、長いものだと5年以上、中には10年というものがあります。
そのため賞味期限のことを忘れてしまうことが往々にしてあります。
その結果、何気なく確認すると賞味期限が1年も過ぎていた・・・
ということが起こりがちです。
それではせっかく非常食を準備してもいざという時に食べられなくては、準備した意味がなくなってしまいます。
そこで定期的に非常食の賞味期限を点検する必要があるわけです。
ですが頻繁に点検するのは面倒ですから、1年に1回定期点検するようにしましょう。
1年に1回なら負担になりません。
定期点検の日は自分の都合で決めればいいと思いますが、忘れないようにするために「防災の日(9月1日)」は非常食の定期点検の日と決めておくのもいいでしょう。
定期点検した結果、賞味期限が近いものや過ぎてしまったものは除外し、普段の食事の時などに食べるようにして、減った分だけ新しく非常食を買い足して加えるようにします。
非常食の保管場所
非常食は、大地震などの災害が起こったときに、持ち出せることが大切ですから、押入れの奥などにしまっておくのは論外です。
いざという時に簡単に持ち出せるように、玄関や玄関の近くの部屋の取り出しやすい場所に置くようにしましょう。
また、段ボールなどに無造作に入れておくと、緊急時に持ち出せませんので、非常持ち出し袋に入れておきすぐに簡単に持ち運びできるようにしておくことが大切です。
そしてもう一点大切なのは重さで、あまりに色々な物を詰め込み過ぎて重くて持てないようだといけませんので、実際に持てるか、リュックなら背負えるか事前に確認して重さを調節しておきましょう。
まとめ
非常食の準備はお済みでしょうか?
後悔先に立たずです。
いざというときに準備しておけばよかったと後悔しないように、今の内から準備をしておきましょう。