犯罪にいつ巻き込まれるかは分からない
日本は世界的に見て驚くほど治安が良い国です。
だからといって犯罪が起こっていないわけではありません。
犯罪は日本のどこかで毎日起こっています。
また、世界的にも紛争やテロが絶えませんし、今後日本国内にも波及しないとも限りません。
「自分には関係ない」とどうしても思いがちですが、車の事故同様、犯罪もいつ自分が巻き込まれるか分かりません。
そこで、女性や子どもや年配の方など体力面が弱い方向けに、「護身」「セルフディフェンス」のポイントをご紹介させて頂きます。
女性の護身のポイント
ここでは女性が暴漢などから身を守ることをメインにします。
※年配の方も同様。
最初に結論を言います。
「護身とは“逃げる”ことである」
それが護身の極意であり、鉄則です。
それでは順に見ていきます。
1,危険なところに近づかない
まず第一に考えなければいけないのは、「君子危うき近寄らず」ということです。
夜道を歩くときは、灯りが暗く人通りが少ない近道ではなく、遠回りになっても明るく人通りが多い道を選ぶ。
極力危険を事前に回避する行動を心掛けるということが大前提だということです。
2,護身用具を携帯する
女性が空手や柔道、その他護身術を習うのも一つの方法ですが、自分より強い男性は世の中に幾らでもいるものです。
女性が、腕力で男性の暴漢をねじ伏せる、撃退するというのは賢明な選択とはいえません。
無理とは言いませんが限りなく難しいです。
もちろん、武道や護身術を習得することも有効な手段の一つではありますが、それ以前に催涙スプレーやアラーム、ホイッスルなどの護身用具を携帯しておくことを第一にするべきです。
外出する際にいつも使っているバッグの中に護身用具を入れておく。
それだけで心理的に安心感を得られます。
できることなら大声を出すことを最初にするべきです。
『助けて!』
『泥棒!』
『キャーッ!』
『火事だー!』
なんでもいいですから、100メートル先にでもよく聞こえるような大声を出す。
これだけで相手は怯んで逃げる場合があります。
ですが、残念ながら女性はこういう異常事態に遭遇した場合に恐怖のあまり声が出なくなってしまうケースが多いので、そういう場合はホイッスルなどで代用するようにします。
4,逃げる
いざ暴漢に襲われるというような緊急時、第一に考えるべきは“逃げる”ということです。
ですが、体を掴まれている、高いハイヒールを履いているというような場合は、すぐに逃げられないことがあります。
そこで必要なのが護身用具なのです。
バッグから催涙スプレーを素早く取り出し、相手の顔めがけて吹きかける。
相手が怯んだ隙に、全速力で逃げるのです。
5,負けない
いかに危険な場所から素早く逃げるかということが護身の最重要事項です。
それが護身の理想です。
護身とは、「身を守る」という意味です。
つまり「勝つ」ことが目的ではなく「負けない」ことが目的です。
まとめ
体力面が弱い人、特に女性が自分の身を守るための護身術の基本についてご説明させて頂きました。
最後にもう一度繰り返しますが、護身とは“逃げる”ことである。